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『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。
文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイ・批評・小説を集めています。
各連載は基本的に読み切りのため、どの号からでもお読みいただけます。
「日常の謎が謎のままにこの世界に存在していると感じられれば、もうそれで満足なのだ。そして、そのことは長い小説を中盤まで読み、その世界が立ち上がってしまえば満たされて、途中で読むのをやめてしまうこととも通じている。/謎は謎のままでも十分に意味がある。謎は解けなくてもいい。それは対象を探究することの放棄ではない。そもそも謎がすべて解けてしまうなどということは現実世界ではなかなかありえない。だから、ある部分では謎が謎のまま残っている。謎を謎のままにしておくことが、むしろ対象への興味というものを持続させもする。だとしたら、その姿勢こそが対象の探究のあるべき姿であると言えるのではないか。 」(巻頭言「謎を謎のままに」より)
◎目次
巻頭言 友田とん「謎を謎のままに」
スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する⑤ 「大阪の言葉と自分の距離」
伏見 瞬 蓮實重彥論⑦ 「蓮實重彥にとっての「物語」」
わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して④ 「「美人の薄命」を歯抜けで読む」
陳 詩遠 なにがなんだか⑥「海は転がる」
友田とん 「読むと肩こりが治る小説のための」(短篇小説)
◎書誌情報
定価 1,000円+税
文庫判86頁、並製本
表紙用紙:上質紙110kg 、本文用紙:上質紙70Kg
発行年月:2025年11月
発行所:un poco / 代わりに読む人
発行部数:350部
(出版社HPより転載)
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(360)
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