お盆研究会『お盆本 - obonbon - 』
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一年に一度、先祖を迎えてともに過ごす夏の数日間、「お盆」。盆踊りやお盆休みなど、私たちの生活に浸透している行事だが、その本来の意味は忘れられているのではないだろか。
今回、有志で「お盆研究会」を結成し、お盆を中心として国内外で様々な先祖・死者供養の儀式を調査した。遠野、郡上、アイスランド。その脈絡もない3箇所を訪れ、各地で脈々と続く風習を通して私たちが感じたものとは…。
人々が死と向き合ってきた歴史、そしてこれからの私たちが死と向き合う術について思考を巡らせた1年間の記録である。各地に暮らす、お盆研究会メンバーが、それぞれ遠野、郡上、アイスランドの3箇所で脈々と受け継がれる先祖・死者 供養の儀式に立ち会い、その背後にある人々が死と向き合ってきた歴史や死と向き合う術について考えた取材の成果。
“民話の里"岩手県の遠野。“郡上踊り"が盛んな岐阜県の郡上。写真家/ジャーナリストの小川周佑が取材を重ねる、妖精伝承や祖先信仰が多く残るアイスランド。
一見すると脈絡ない3つの地域を、お盆や先祖供養というテーマで見たときに意外な共通性も浮かびあがります。 本書ではお盆を構成する要素の中から「火」「円」「歌」「踊」の4つのテーマを選び、臨場感あふれる写真とともに遠野、郡上、アイスランドのお盆や先祖供養の風習について考察しています。
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