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Bricole 『MADO+ BOOKS 001 「うつろうもの のこるもの」』

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企画・編集・発行: Bricole(桾沢和典・桾沢厚子)
大きさ : A5サイズ(148mm×210mm)
ページ数 : 表紙4p+本文80p
印刷部数 : 1,000部
発行日 : 2016年8月6日

「私たちの生活は、私たちの望むままに変わってきたのか?
 それとも、気づいた時には変わってしまっていたのか?」

巻の原発問題に揺れながら廃村した「角海浜」の生活をカメラで追い続けた斉藤文夫氏、映画『阿賀に生きる』の老人たちの姿を親密な距離感で撮り溜めた村井勇氏、消えゆく「鎧潟」をそこに棲む人々とともに記録し続けた石山与五栄門氏。 三者三様に、「浜」、「河」、「潟」に生きた人々を捉えた、貴重な写真で過去を振り返りながら、自然と人間との関わりにおける河川のあり方を追求してきた 大熊孝氏(新潟大学名誉教授、ビュー福島潟7代目名誉館長)、人の生き様をあぶり出すドキュメンタリー作品を生み出す、『風の波紋』監督小林茂氏、長年新 潟水俣病患者に寄り添い続け、映画『阿賀に生きる』仕掛け人でもある旗野秀人氏(冥土のみやげ企画)をゲストに迎え、「自然とともに生きていた人の暮ら し」を自らの体験と出会った人々から語る「いろり座談会」の三時間にわたる全内容を収録。
(「過疎に消えた村の記憶 角海浜」:廃村までの「角海浜」を写真と共に語ってもらった斉藤文夫氏インタビューを同時収録。)



<もくじ>
○角海浜 ―過疎に消えた村の記憶―
語り手:斉藤文夫(旧庄屋佐藤家・囲炉裏の火焚きじいさん) 聞き手:桾沢厚子

○いろり座談会「角海と阿賀に生きた人々」
座談ゲスト:
大熊孝(新潟大学名誉教授・河川工学/土木史)、斉藤文夫(郷土研究家、写真家)、
小林茂(ドキュメンタリー映画監督)、旗野秀人(「冥土のみやげ企画」主宰)、
村井勇(フリーカメラマン)
司会:桾沢厚子

○寄稿「写真が想い出す」/椹木野衣(美術批評家)

○あとがき
「間に生きるものとして」/桾沢厚子
「継続され反復される光」/桾沢和典

●掲載写真
角海浜の記録 斉藤文夫
映画『阿賀に生きる』スチール 村井勇
鎧潟 石山与五栄門

●付録:角海浜・阿賀に生きる関連年表


Bricole(ブリコール)とは
「地域に当たり前にある歴史、生活、文化を改めて理解し、そこから引かれる沢山の関係線を見出し、組み合わせることで、新たな価値を紡ぐこと」を目的とし、WSイベント、座談企画、書籍・フリーペーパー発行ほか、色々の活動を行っています。

MADO+BOOKS(目門ブックス)創刊への思い
いつか誰かの見た「光」や「音」。それは、人の心に切り取られ、ある時代には、「物語」や「絵」として、ある時代には「写真」や「映像」として残されます。断片となって形を変えながらも、大事に選びとられた事物は、他の誰かに伝えられ、生き続けることがあります。
まど(目門)とは、風景を切り取る目と、物事が往来する門のようなもの。誰かがどこかで出会い、大事にえらびとった事物を「本」という形で寄せ集めることで、人が人に手渡すことを願ったそれが、誰かにとっての良き贈り物となることを願います。

(版元サイトより引用)

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