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代わりに読む人『試行錯誤6 別冊代わりに読む人「小説へと向かう」』

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『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。
文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイ・批評・小説を集めています。
各連載は基本的に読み切りのため、どの号からでもお読みいただけます。

「分け入っていくには、まとまった時間の余裕や辛抱や信頼(しかも見ず知らずの人への!)というものが必要でしょう。またそれが自分に必要な小説かどうか、その時の自分と合うかどうかは、読んでみないことにはなかなかわかりません。そのようにして、人々の小説との距離が一層開いていっていると思います。/だからと言って、小説が必要なくなったということではまったくないと思うのです。おぼろげな記憶で恐縮ですが、かつて数学者の森毅は未来の社会では、ほとんどの仕事は機械が代わりにやってくれるようになり、人間は自然に囲まれた場所で詩だけを書いて暮らすようになるだろう、と書きました。当時から小説を書きたいと願っていた学生の私は、詩に小説を加えつつ、好きに創作して暮らす未来を、喜ばしいこととして受けとめていました。ところが、今私たちを取り囲む世界はめまぐるしく様変わりしていて、それを受け容れざるをえず、またさまざまなものと否応なく関わることを強いられている。確かに多くのことを機械がやってくれるようになったけれど、そこでは、むしろ詩や小説を創作しつづけていかなければ、取り巻く世界を自らの目で捉えられないような状況に置かれているのではないかと思うのです。」(巻頭言「小説へと向かう」より)

目次
巻頭言 「小説へと向かう」
わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して③ 「ついに発見、「美人の薄命」!」
伏見 瞬 蓮實重彥論⑥ 「蓮實重彥はずっと同じことを言っているわけじゃない。」
スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する④ 「芦屋の砂浜で猫を見た」
陳 詩遠 なにがなんだか⑤「新米教員日記」
友田とん 「だいたいのアンザン」(短篇小説)

文庫判100頁、並製本
(出版社HPより転載)

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