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【タイヤひっぱり】
役目を終えて棄てられた車のタイヤを拾い、ロープをくくりつける。それを両手に握り、肩に掛けながら、ごろごろと引き摺り、軌跡を描きながら島を一回り歩くこと。タイヤの振動は心身と呼応し、その重みは魂を繋ぎ止める。流れる汗は島々に染み込んでいく。
これまでに、台湾/屋久島/種子島 /奄美大島/パナイ島(フィリピン)/モロタイ島(インドネシア)において、タイヤがひっぱられた。
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太平洋に浮かぶ日本列島の東京に生まれた野口は、太平洋周縁部に連なる弧状列島の“バラバラな群島性”に導かれ、毎年、夏になるとタイヤひっぱり男となり南の島々を訪れます。
今年の7月、タイヤひっぱり男は、赤道直下のインドネシア、モロタイ島に現れました。
かつて日本が、大東亜共栄圏なる理念のもと占領していたモロタイ島。日本統治下の台湾に出自をもつ残留日本兵「中村輝夫」またの名を「スニヨン/李光輝」が、終戦から数えておよそ30年もの間、ジャングルでひとり生きていた島です。
タイヤひっぱり男は、背負子に荷物をくくりつけ、タイヤをひっぱり山を越え谷を抜け、浜辺を歩き、軌道を描き、汗を流し、ココナツを飲み、エイリアンタープで眠り、天秤棒でタイヤの削れた質量を観測し、世話になった島民にお礼の木版画を渡し、また歩く。
島を歩きながら書き留めた日記を、旅の余熱を感じながら帰国後一ヶ月で加筆・編集、あとがきを書き下ろしました。
別府での濃密な編集合宿を経て、思いがけない方向へと筆が走り、旅行記としておもしろく読み応え十分なことはもちろん、単なる旅の記録を遥に超えた出来栄えに。
(版元サイトより転載)
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