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『アウト・オブ・民藝 ロマンチックなまなざし』
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軸原ヨウスケさん・中村裕太さん『アウト・オブ・民藝 ロマンチックなまなざし』(誠光社)
“1933年、ブルーノ・タウトと今和次郎は、浅草のビール店で何を話したのか”
“1954年、バーナード・リーチとワルターグロピウスは国際文化会館で何を話したのか”
本書は日記や手記に記された出会いや、予想外の一言を見つけ出すところから出発している。いくつもの断片を組み立てながら浮かび上がってくる民藝の史実としてのフィクション。
«はじめにより引用»
「民藝運動は、この百年ほどの月日のなかでだんだんと凝り固まってきたように思える。柳らが日本各地を巡り、初見のモノをみたときの歓声を呼び覚ますには、積み上げた論理ではなく、ロマンチックなまなざしこそが用を為すのではないだろうか。ロマンチックは止まらない」
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