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破船房に先立ち2008年に立ち上げた出版レーベル「ワンダーブックス」の一冊で、2019年の文学フリマ東京でも少部数復刊した音楽評論集を、ボーナストラック1篇を追加して増補復刊しました。
ザ・フー、ラモーンズ、シャム69、スピッツ、そしてビートルズ。彼らの名曲の数々を「少年から青年への移行期」という観点から論じつつ、「パンクとは、ロックンロールとは、そしてロックとは?」などと青くさい(?)議論もしています。
そんな20年ほど前のテキストをいま読むと、現在のZINEシーンにつながるDIY精神への讃歌に思えます。2025年春の文学フリマ東京40に向けて、「ZINEらしい初期衝動への回帰」として少部数だけ制作するこの本を、一足先に電子版でお届けします。
(A5判、中綴じ 32ページ)
〝この本のなかで繰り返し述べている「パンク」についての考え方は、いまも変わっていない。近年ようやく定着したZINEという文化も原点はここにある〟
──あとがきより
あとがき
本書は二〇〇八年にワンダーブックスというレーベル名で発売された『青年のためのロックンロール入門』にボーナストラック一篇(「ホワイト・アルバム」)を追加した増補版である。ワンダーブックス名義では他に、印刷版としては堀江敏幸論『クッションボール、穴のあいた壁、上昇域流』と星野智幸論『雨季と乾季のバラッド』を制作し、そのほかに『クッションボール、穴のあいた壁、上昇域流』と米澤穂信論『エモーショナル・レスキューの憂鬱』を Kindle 版として制作した。
ワンダーブックスはセントラル・イースト・トーキョーという東京・日本橋地域で行われたアートイベントに参加する際、一箱古本市の売り物として急遽つくった出版レーベルで、単行本未収録のエッセイをホチキス止めのコピー本として数十部のみ制作し、完売した。表紙のみ、東京ピストルの加藤健策さんにお願いして別紙で印刷し、製本時にドッキングする方式をとった。
このうち『青年のためのロックンロール入門』は二〇一九年の文学フリマ東京に「ウィッチンケア書店」の一人として参加した際、同じくコピー本として若干数を再制作したが、今回はそこに「ウィッチンケア」を初出とするエッセイを改稿して追加した。イギリスやアメリカのインディ音楽レーベルのように出版をしたいという気持ちと本の中身が一致した、私としても思い出深い本である。
とはいえ初出が二十年以上も前のテキストなので、いまの自分の目から見ると若々しすぎるところもある。でもこの本のなかで繰り返し述べている「パンク」についての考え方は、いまも変わっていない。近年ようやく定着したZINEという文化も原点はここにある。数年前から「軽出版」という営みを始めた自分の基本的なスタンスが、この本の時点ですでに宣言されていることを再確認できたのはうれしかった。
音楽について商業媒体で文章を書くことは、いまでは少なくなったけれど、音楽とりわけポップミュージックに関しては、歳月を経たいまだからこそ、書いてみたいことがたくさんある。ボーナス・トラックとして収めた「ホワイト・アルバム」はそのためのリハビリテーションのような文章である。
いままさに「青年」である人、これから「青年」期を迎える人、そして「青年」を遠く過ぎ去った人、すべての人にこの本を捧げたい。
ノー・ミュージック、ノー・ライフ。私はいまもそう思っている。
二〇二五年春
著者
Tracks(目次)
・泣き顔で歌うパンク◎ If the Kids Are United / Sham 69
・「 逢魔が刻」以後のロック◎I Put a Spell on You / Pete Townshend
・「 魔王の音楽としてのロックンロール◎夏の魔物/ スピッツ
・カリフォルニアの陽光から遠く離れて──パンクとオタクの交差する場所としてのラモーンズ◎ Califorina Sun / Ramones
・ホワイト・アルバム◎ The Beatles / The Beatles
(版元オンラインサイトより引用)
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