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早川ユミ『野生と生きるための12ジャケット』

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土のちいさなかたまりで、ボタンをつくる。
夜なかの台所、くるくる手のなかで、
まるめてぎゅっとおしてつくる。
まるいボタンのかたちをつくる。
手でつくるので、かたちは、いろいろ。
ポンスで、すぱすぱ、あなをふたつあける。
すこし、乾かしてからテッペイのまき窯の火前のへやにいれます。
もちろん窯たきにも参加します。
まきの窯にボタンがはいっているので、窯たきがうれしいし、たのしい。
焚きあがるたびに、薪の灰がのって、つるりんとしたボタン、
つやつやとしたボタンができあがります。
薪のかまのたびに、色やつやがちがうボタンができあがります。
できあがった衣服のうえに土のボタンをのせると、
ぴったりな感じになるものがあります。
ここにくるために、いたボタンをみつけるときが、たのしい。
(『野生と生きるための12ジャケット』8土のボタンより)

布作家、早川ユミさんがさまざまな素材で仕立てた12のジャケットを紹介した本です。

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